瀬尾まいこ『君が夏を走らせる』を読んだ感想

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この本との出会い

瀬尾まいこさんの小説の登場人物はいつも本当に魅力的です。

この本は『あと少し、もう少し』に登場する不良少年・太田君が高校生になったときのお話です。

『あと少し、もう少し』の太田君、授業にも出ずに、金髪で体育館裏やテニスコートで煙草を吸っている不良少年ですが、いいキャラクターなんです。

あの太田君にまた逢いたくて、太田君のその後が気になり、この本を手に取りました。

感想

太田君、すごいです!

高校にもあまり行かないで、夢中になれるものもなく日々をやり過ごしていた太田君が、先輩に頼まれて断り切れずに、先輩の1歳の娘・鈴香ちゃんを1ヶ月子守することに。

何とかなると思っていた太田君ですが、1歳の子の子守って本当に大変ですよ。

案の定、太田君は鈴香ちゃんに振り回され、いろいろと大変な目に合うんですが、太田君はめげずに前に進んでいくんです。

用意されているレトルトの離乳食を食べてくれない鈴香ちゃんのために、太田君が自分で料理するところが好きです。

誰かのために料理するっていいですよね。一緒にご飯食べると仲良くなれますよね。

しかも太田君は料理上手なんです。料理のセンスあります。

私は心配症なので、太田君の子守が危なっかしくてハラハラしましたが、子供ってちょっとハラハラするくらいの遊びが大好きだったりします。

鈴香ちゃんの子守を通して、太田君はいろいろなことを学んで吸収していきます。

全力で鈴香ちゃんと向き合う姿が面白くて、逞しくて、キラキラしていました。

鈴香ちゃんと過ごした夏のことを太田君はずっと忘れないでしょう。

太田君、やっぱりいいキャラクターでした。

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