上橋菜穂子『香君』上下巻を読んだ感想

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この本との出会い

本屋さんで、表紙カバーの美しさに一目ぼれしました。

上巻がブルー、下巻がピンクのグラデーションで本当に美しい。

しかも大好きな上橋菜穂子さんの作品です。ワクワクしながら手に取りました。

感想

とても面白くて、上下巻ともあっという間に読んでしまいました。

目に見えない香り、他の人が分からない香りを感じて、植物や虫たちの声を聴くことができるなんて素敵な才能だけど、他の人には理解してもらえず孤独でもあるんですね。

ファンタジーの世界ですが、現代の私たちの世界と共通する危機もあり、人ごとには感じられず、不安になることもありました。

先のことを考えずに、目の前の利益に飛びついてしまい、取り返しがつかないことになってしまうことがあります。

でも、今の状況から抜け出すために、未来に取り返しのつかないことが待っていても、選ばなければならないこともあるかもしれません。

その選択は難しいと思いました。

救われる道はあるんだろうかとモヤモヤしたり、

どうか危機を乗り越えることができますようにと応援したり、

もうダメだと思ったり、ほっとしたり、いろいろな感情が出てきました。

登場人物はみんなとても魅力的で素敵でした。架空のものかもしれないけれど、植物や昆虫、農薬や肥料などの描写もとても詳しくて、さすがだなあと思いました。

あのバッタは前野ウルド浩太郎さんの「バッタを倒しにアフリカへ」を思い出しました。あとがきに紹介されていました。

ファンタジー好きな人はもちろん、植物、昆虫、微生物、土、薬品、農薬、肥料など、自然と科学に興味がある人はきっと楽しめると思います。

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