青山美智子『鎌倉うずまき案内所』を読んだ感想

はぐれそうになっている私を導いてくれた本です。

目次

こんな人に読んでほしい

このままじゃ良くないと分かっているけど、どうしたらいいか分からない・・・ぐるぐるうずまきの中でもがいている人にぜひ読んでほしいです。

感想

ちょっと不思議で、懐かしい気持ちになります。

暗いうずまきの中から明るい出口へ導いてくれるような本です。

周りが気になったり、思い通りにいかなくて、こんなはずじゃなかったとイライラしたり、でもどうしたらいいのか分からなくて、ぐるぐるうずまきのように迷い込んで、どんどん悪い方向に向かってしまうことがあります。

この本の登場人物たちは、ちょっとしたきっかけで「気づくこと」ができて、うずまきの中から出口に向かっていきます。

私は「ユーチューバーを目指す息子を改心させたい母親」にとても共感しました。

親は子どものことを何も決められないんだ。ただ見守ることしか。私が、私たちが、決めることを許されたものがあるとしたらたったひとつ、名前ぐらいだ。

青山美智子『鎌倉うずまき案内所』

後ろから追い立て、前から無理やり引っ張り、上から指図していた。彼の隣で添うのは、命令することでも決めつけることでもなかったのに。

青山美智子『鎌倉うずまき案内所』

見守るって難しいです。ついつい言葉であれこれ言ってしまいます。

息子のことを見守りたいのに、応援したいのに、ついつい口出しが多くなってしまいます。

当然、息子に反発され、言い過ぎたと自己嫌悪になったり、どうして親の気持ちはわかってもらえないんだ悲しくなったり、ぐるぐるうずまきの中にいた私も、この本のおかげで「気づくこと」ができました。

これからも息子のことが理解できなくなることがあるでしょう。

そのときは、この本を思い出して寄り添うことを思い出し、見守っていきたいです。

読み終わって、もう一度最初から読みたくなりました。

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