この本で青山美智子さんに出会いました。そして、大好きになりました。
目次
こんな人に読んでほしい
- 今、仕事で悩んでいる人
- 本が好きな人
- 新しいことを始めようと思っている人
本を読み終わるころには、温かくて前向きな気持ちになれます。
感想
とても優しくて、温かい本。読んだ後に心がほっこりと温かくなります。そして、そっと背中を後押ししてくれます。
5章からなる短編集ですが、登場人物の誰かにきっと共感できます。私もそうでした。
この本を読んだ頃、私は13年間勤めた薬局を退職することを決めていました。
エスカレートする社長のパワハラがどうしても許せず、辞めなければ、心と体が壊れてしまうから退職を決めました。
でも、本当に辞める選択肢しかなかったのか、もう少し頑張って続けることもできたんじゃないか、私は逃げたんじゃないか、新しい職場は見つかるだろうか、これまで積み上げてきたことを失ってしまうんじゃないか・・・と毎日悩んでいました。
この言葉に涙が止まりませんでした。
私は大きなものをなくしたような気になってたけど、べつに、何も失ってないじゃないって。単に、それまでの会社から離れただけ。本当に、たったそれだけのことだったのよ。仕事で得られる喜びも、大切な人と過ごす幸せも、私次第でこれからもしっかりつかんでいけるものじゃないかなって。
青山美智子『お探し物は図書室まで』
私は退職することで大きなものをなくしたような気分になっていましたが、この言葉に救われました。
私自身は今までと何も変わっていない。仕事で得られる喜びも、大切な人と過ごす幸せも、私次第でこれからもしっかりつかんでいける。そう思ったら、後ろ向きになっていた気持ちが、前に向きました。
今は、新しい職場で元気に仕事をしています。
登場人物たちが本との出会いで、自分が本当に探している物に気づいて、前を向いたように、私もこの本のおかげで前向きになることができました。
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